沖縄の弱小メキシコ雑貨屋！？　メキシコ雑貨tope（とぺ）

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ブログのプロフィールにも書いていますが、私は考古学や遺跡が好きです。
メキシコとエジプトだけですけどね......。

だからメキシコでは、仕事が長期休みの時は、一人でブラブラと遺跡巡りをしていました。

そんな遺跡好きの心をくすぐるようなニュースがちょくちょく流れてくるんですよね。
メキシコ＝麻薬カルテルのニュース　だけじゃないのです！！


「メキシコって、メキシコ語ですか？」
とよく聞かれます。

「スペイン語」が出てこないのに正直毎回驚くんですけど、日本の学校で学習する世界史って、メキシコのことはほとんどない。
いわゆる” 4大文明 ”に入っていてもおかしくないメキシコの古代文明ですが、私も大学に入ってから初めて触れた記憶があります。


話を戻して、メキシコで話されているのは主にスペイン語ですよ、と答えたところで、「どうしてスペイン語なんですか？」と疑問を投げかけてくる
人はいません。
それに歴史がかかわっているなんて、普通は意識しないですもんね。

メキシコは、時代、地域によって栄えた文明がいくつもあります。有名な「マヤ・アステカ」だけではありません。
よくテレビで取り上げられる「アステカ」は新しい方の文明で、アステカ帝国の時代にスペイン人がメキシコにやってきて、
1521年、最終的に首都のテノチティトラン（現在のメキシコシティ）が陥落し、それから約300年とスペインの植民地となったのです。

そういう歴史があって、スペイン語や宗教’（キリスト教）がメキシコに入ってきたということです。


ここでちょっとアステカ帝国の話を
↓↓↓

アステカ帝国を陥落させたスペイン軍を率いていたのは、エルナン・コルテス。
最初コルテスは、アステカの神話に出てくる神「ケツァルコアトル」だと思いこまれ、またコルテスもこれを利用し、アステカにうまく入り込みました。


アステカ神話のケツァルコアトルは白い肌と黒い髭の持ち主で、アステカの生け贄の風習に反対し、他の神々と対立して追放されてしまう。
その時、「私は将来アステカに戻ってきて政治を握る。そのときアステカの民を大いなる災厄が襲うだろう」と捨て台詞を残したそうです。
そして、ケツァルコアトルの復帰予告年が、西暦で言うと1363年、1467年、そして３回目が1519年に当たっていたため、その年に現れたスペイン人のコルテスをケツァルコアトルだと思い込んでしまったんですね。


スペイン人の言うことに従うアステカの王、モクテスマ2世に対し、アステカの人達は不満をつのらせていきました。
そんな中、コルテスはキューバ総督ベラスケスと仲違いしていて、怒った総督がコルテス討伐の軍を派遣。
コルテスは、自分の軍の主力を率いてテノチティトランを離れ、反撃に出るが........


彼がテノチティトランを離れている間にアステカ人の反乱が起きました。
原因は、そこに残っていたスペイン軍が、アステカ人の反乱をおそれ、先に虐殺してしまったから。
反乱を鎮めようと説得にむかったモクテスマ王に見切りをつけたアステカ人は、王を殺してしまいます。
こりゃやばいそ！と思ったコルテスは急いでテノチティトランに戻ったが、アステカ軍はメキシコ最強の戦闘集団。



ある雨の日の夜、コルテス軍はアステカ軍に見付からないよう、密かに撤退を開始。
テノチティトランは湖の上にあったので、運んできた移動式の橋を架けて兵士たちが渡り始めたその時、湖上からアステカ兵が不意打ちを浴びせてきたんです。
まだスペイン兵の半分も渡らないうちに橋は壊され、アステカの大軍が彼等を前後に分断しました。




　コルテスは前方の集団にいて、一方大砲や財宝など重要なものはすべて後方に取り残されました。
それを救出するか、見捨てるか、コルテスは決断を迫られましたが、アステカ軍に圧倒されたスペイン軍には選択の余地はなかったようです。

彼は後方の集団を見捨てて一目散に逃走する。だが、しばらく進むと破壊された次の橋が行く手を阻み、アステカの大軍は後方から堤道を伝って、あるいは船を使ってスペイン軍に迫ってくる。追い詰められたスペイン軍は湖に飛び込み、泳いで渡ったそうです。
　

結局、１５００人の兵士たちのうち、生きて湖岸を踏んだのはわずか５００人程。
後方に取り残された集団で湖に飛び込んで逃げ延びた者はごく僅かで、残りはアステカ軍に包囲され全滅。
多くの兵士が戦死し、生き残った者はみなアステカの捕虜となり、心臓を切り取られたということです。


命からがら逃げたコルテスが、とある丘の上で悲しみの涙にくれたという。


これが、「NOCHE TRISTE＝ノチェ・トゥリステ＝悲しき夜」として知られています。

前置きがすごく長くなってしまいましたが、その悲しき夜、スペイン軍が逃げる際に持ち出した金の延べ棒が見つかった、というニュースです。
逃げる際に落としたのでしょうか。


39年前に発見の金の延べ棒、スペイン人征服者の略奪品と判明 メキシコ

結局その後、コルテスが再びアステカに侵入し、陥落、となってしまいました。


歴史をちょっとでも知っているのと知らないのとでは、実際に遺跡をみる時の感動が全く違うんですよ。


tope
沖縄県那覇市牧志3-3-1
TEL: 098-862-4000
営業時間: 10:00-18:00
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